熱中症、熱射病、日射病 の違い

 暑さによる障害を まとめて熱中症と呼びます。つまり、熱中症に 熱射病と日射病も 含まれます。

 

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熱中症

 熱中症は 高温多湿の環境下で、発症する身体障害。

 症状は、以下の 4つのタイプが あります。

 

1、熱失神

 血管の拡張で 血圧が下がり、脳へ送られる血液の量が減り、たちくらみ、めまい、失神などが起こります。

 

2、熱痙攣(熱けいれん)

 大量の発汗により 塩分やミネラルが不足し、足、腕、腹部などの筋肉に、痛みをともなった 痙攣が起きます。

 

3、熱疲労

 多量の発汗に、水分や塩分の補給が 追いつかず、脱水症状となります。血液量が 不足することで、頭痛、吐き気、脱力感、倦怠感がでてきます。

 

4、熱射病

 体温の上昇によって、脳の機能に 異常をきたし、意識がうすれる、意識がなくなる、言動がおかしくなる などの症状が出ます。

 

 熱射病は熱中症の1つで、熱中症の中で一番、重い症状です。

 

 

 

日射病

 上の熱中症の分類にないように、正式な医学用語として使用されていません。

 

 日射病は 強い直射日光に、長時間 当たることで 発生する病気です。

 大量の発汗によって、脱水症状となり 体温調節機能が低下し、倦怠、悪心、めまい、頭痛、意識障害、痙攣などが起こります。

 

 原因が 直射日光なら、日射病と言うことになります。

 

 

 【まとめ】

 暑熱による障害は 熱中症と呼び、その中で1番、重症なのが 熱射病です。

 日射病は、直射日光によるものに 限られます。